校長のつぶやき(113)アメリカ・ミズーリ州の州立大学(SEMO)への指定校推薦入学制度


掲載日:2025.11.11

詳しくは、JAAC日本学術センターのWEBサイトや本校WEBサイトの「米・州立大学と日本初の指定校推薦協定を締結」をぜひご覧ください。

校長で入職の2014年以来、確実に進む国内就労環境のグローバル化とその未来への対応教育を打ち出し、様々な取り組みを進めてきました。これはまた関東学院として、二つの中高一貫校それぞれが明らかな違った特色でお互いに魅力を創出し合う中での、六浦中・高固有の歩みです。

六浦中・高はこの5年間で、国内進学対策では変わる入試制度を見据えて進路指導の在り方を大きく変え、教員スタッフを迎え、また海外進学の準備に関してはそのレベルでの英語の習得対策を目標に色々なシステムを作ってきています。

英語教育の特化では、GLEの設置とコースカリキュラムでのIELTS対応授業があります。さらにIELTSのスコアは国内進学にも役立つことから、コースや学年を問わない(中1~高3学年横断)、レベル別でのIELTS課外講座(週1講座90分)を開いています。2025年2月には全国で4番目のIELTS推進校として認定されました。その他に2014年改革の当初からのone-to-one英語レッスンのOlive Juniorや、2022年のBPOでスタートしたアメリカの高校卒業資格を取得できる2年間のon-line個人レッスンなどがあります。(本校WEBサイト「校長のつぶやき(62)アメリカの高校卒業が認定されるDDPの設置」

この12年間、校長の使命として学校説明会での話は自動再生のように、「人口縮小によるあらゆる職種での採用の国際化の進行とそれへの備え」と唱え、様々なプログラムを進めてきました。徐々に増えてきた海外進学へのニーズにもこれまで以上に合理的に応えられることが2025年度以降に必要と確信し、冒頭の協定を全国でも先駆的に実現しました(参照:本校WEBサイト「校長のつぶやき(107)未来では、2025年を「令和の開国」の年と振り返る…」)。

しかし、それは書いただけの目標や看板、そしてフレームや制度だけではダメで、学校内における(外で学ばなくてもよい)強力な、留学先大学で使える英語の教育の裏打ちが無ければなりません。が、本校は2015年から差別化として中学でのCLILによる英語教育の実施、そして高校からは先述した通りの校内外での展開があります。2026年度からは海外進学のアドバイザリー部門を設置して専任ネイティブを配置します。

人口の縮小による国内グローバル化の進行、AIの浸透で職業の中身も変わり、これまで以上に国際性と視野の広さで創造的な仕事ができる「力」と、その「人」が求められるようになります。未来の社会での国際関係を眺めると、学ぶ領域と海外で学ぶ目的が強固で明解であれば、最初から実質的な進路も視野に入れ人生を考えるのも当然でしょう。その方向での大きな前進が今回紹介する協定です。ASEAN各国を見ても、近隣国を見ても、日本はその諸国以上に、日本のガラパゴス化からの脱却が必要と考えるべきなのです。