みことばを心に(8)


掲載日:2020.03.19

みことばを心に(8)

休校により毎日の礼拝ができません。そこで本校WEBサイトに礼拝メッセージを送ります。
これまで本校の礼拝にいらして下さった牧師先生のお話もあります。みことばを心に留めて一日を始めましょう。

「平和の種がまかれる地」

(新約聖書 マルコによる福音書4章1節~9節)
宗教主任 伊藤 多香子

イエスの語ったたとえ話の一つに、「種をまく人」のたとえがあります。種を神のみ言葉、種のまかれる地をわたしたちの心として読むと、同じようにみことばを聞いていても、まかれた地である心の状態によって、芽を出さない種と、大きく育つ種があるように、その後の人生が異なると書かれています。

今年は、思いがけないコロナウィルスの感染拡大予防のために、休校のまま修了式を迎えました。この一年あなたの心はどのようにしてみ言葉の種を受けとめたでしょうか。よい地として受けとめたならば、その人はみことばを語られたイエスのように生きる、つまりは自分のためだけに生きることを望まず、他者と共に生きるために力を尽くす人として成長すると語っています。

「平和の種をまく~ボスニアの少女エミナ」という本があります。ボスニア・ヘルツェゴビナにある、畑のこととそこに集まる人々について記されています。戦争でバラバラになってしまった民族の違う人たちが、二度と戦争が起こらないことを祈ってみんなで一緒に働いている畑です。その畑に、いろいろな人がいろいろな種をまきますが、それ等らの種は最終的に「平和」を生み出す力を宿しているのです。

みことばを心にしっかり受けとめましょう。そして来年度もまた新たな種がまかれるとき、あなたの心がよく耕された、平和を生み出す畑として成長できますように。

祈りましょう。
愛する神さま。今日も新しい一日が与えられたことを感謝します。みことばを心にしっかりと受け止めることができますように。自分のことで精いっぱいの私たちが、イエスさまのように、他者の命を守るために祈り、行動するものとされますように。今海外にいるわたしたちの友をお守りください。この一年の歩みが守られたこと、多くの人のお支え、お祈りを感謝して主イエス・キリストの御名によってお祈りします。アーメン。