校長のつぶやき(41)Back to the Futureのために…


掲載日:2020.04.22

生徒の皆さん、お元気ですか?

2週間経ちました…「明日から5月連休明けまで休校の措置となります。」と発して。皆さんの気持ちを考えるととてもつらい気持ちです。

しかし、考え方の転換です!ちょっと古いけれど、「Back to the Future」だ!皆さんが生きるのは未来の社会。とすると、皆さんは未来からやってきている人と思えばいい。本校には毎年海外から留学生がやってきます。多くの経験を背負ってBack to their countries ですが、皆さんは未来からやってきている留学生で、未来に持ち帰るべきことを学びに来たのです。だから、いま自分たちを取りまいていることをじっくりと眺め、日本と世界に起こっていることをしっかりと知り、深い理解に努め、記憶して持ち帰るのです。それは、未来で同じように辛いことを繰り返さないために…なのです!

精神科医ビクトール・フランクルは、アウシュビッツ収容所で見るもの聞くもの経験することの全てを、未来に活かすための学びとして冷静に受け止め、懸命に生き、生還しました。戦後、世界の精神医学の発展に貢献しました。皆さんも落ち着いてしっかりと学ぶときです。未来に活かすために「いま」を学んでいると考えましょう。

1、2年生のみなさん。3年生以上とではICT環境が違うので、便利さの違いから先生方も同様に辛いです。しかし、与えられている課題は「基礎の基礎」の学び。大切にしてください。未来はいくら勉強しても知識の量や情報の処理量ではAIにかないません。未来に求められる力は、人にしか持てない観点と方法で問題に取り組む力です。でも、それに必要な知識や探したい情報がどの分野や領域にあるのかを見分ける確かな力、基礎力が必要です。ICT環境はやがて備えられます。しかし、それがなくても地道にやる! Back to the Futureのための基礎力です。