校長のつぶやき(81)未来の自分を準備 Adventure


掲載日:2023.08.07

校長のつぶやき(81)未来の自分を準備 Adventure

六浦中・高は、未来の自分を準備するためのAdventureであふれています。英語のAdventureは、日本語では「冒険」に当たりますが、英語と日本語(もともと中国の古い言葉から)は意味合いが似ています。“Adventure”=( “Ad” :~へ、~に)+(“vent”+“ure” :立ち向かっていく+こと)。「冒険」=(「冒」:無理にする、むこう見ずに進む、かぶる)+(「険」:あぶないこと、安全ではないこと、けわしいこと)。どちらも、危ないことも覚悟で進んでいくことを意味するようです。

どの人にとっても先のことは見えないし、未来は分からないものです。でも、いま起こっていることから、こうなるだろうなァというある程度の予想はつく。未来に向かう中高生は、予想して動くという感覚が大事です。あっという間に今の常識が通じない社会になるからです。ではその感覚、どうやって育てるのか・・・。護られているばかりではダメ。与えられることを待って考えるのではダメ。自分の脚で“vent”+“ure”する機会を一つでも多く経験することです。

この夏休み、本校の特色、選択制グローバル研修のいくつかが実施されます。もう帰ってきたものも含めて、English Camp、カナダ研修、北海道研修、長崎研修、マレーシア研修、北陸研修、釜石防災研修、・・・と続きます。この他に、自分で独自の研修企画(学校承認)を立てて行く人もいます。

English Campは中学1年生が中心の英語研修ですが、どの研修も基本的に中学生から高校生までの希望者が学年縦割りで参加する研修です。参加生徒のそれぞれが自分の目的で参加します。8月3日に帰ってきた今年の長崎研修は、長崎市内を「個人別探索」で研修しました。自分で調べたいテーマを事前に決めて、調べて、計画して、長崎市内を自分で廻る。中学生もです。みんな意気揚々とニコニコ顔で宿泊先のホテルに戻ってきます。

7月29日(土)、対象が中学1年生から高校2年生までの海外大学進学制度の説明会(年間にいくつかあります)を開催しました。なんと!65家庭の参加がありました。高校卒業後、海外の大学に進学することも視野に入れる生徒が増えています。

日本には新しい時代がやってきます。新しい時代というより、新しい社会でしょう。人口減少で社会の形が変わる。そんな未来社会を想像して新たな歩みをAdventureする。この説明会の盛況ぶりもそんな気持ちの表れでしょう。未来に向かってのAdventureです。