校長のつぶやき(43)オンライン2年生以上と…1年生

掲載日:2020.05.18

2016年、日本教育工学協会(JAET)から「学校情報化優良校」として認定された本校は、2018年から3年生以上が日常の授業でChromebookを用いています。したがって、3年生以上の学年では今年4月の休校措置突入の当初からオンライン授業を行っています。とは言っても家庭学習での活用ですから、ゴールデンウイーク前の14日間は、教員は実際に授業を進めつつ、並行してオンライン会議のフル活用で、連休明けからの授業についての対策を練りました。

先日、2年生にもChromebookが届けられ、ゴールデンウイーク明け11日(月)からオンラインでの授業が本格的に始まりました。『Google 六浦版Classroom』はさらに本格的に家庭学習向けに工夫を重ねています。それぞれの教科・科目でどんなタイプの授業が適切なのか、授業の「時間対効果」と「生徒の疲労度」を考えて教材の準備。生徒と完全にリモートとなった教員の側の授業のあり方が毎日の探求課題です。サイバー空間では皆一緒だけれども、実際は個別にいる一人一人。授業も教科・科目、教員によって発信場所が違います。しかし、共通の課題は、集中力をどう持続させるか、「届く授業」になっているのか。通学での授業よりも個別指導の多くなる現実で、何をどうするか…。学校出勤する教員は日によって変わりますが20~30%。そうした中で授業の準備と集約、オンライン環境をフル活用しての教科別の教員会議を重ねています。

現在の2年生以上のオンライン授業の特長を紹介します(2年生は科目によって開始の差異があります)。
①生徒は、各クラス別に朝のホームルーム(「元気」の確認)から始まります。
②Liveの授業も含めて、ChromebookのClassroom のMeetで授業のタイプは大きくA、B、Cの3つがあります。
③各授業は開始の5分前にそれぞれサイバー授業のClassroomのMeetに集合します。
④Aタイプは、課題がその場で指示され、今いるClassroomで課題に取り組みます。締め切り時までに提出(そのクラスの終了時間、あるいは指定日時)。時には、『すらら』や『Classi』でレクチャーを聴いたり演習をしたり、テストを行なったりもします。
⑤Bタイプは、通常のような授業です。あたかもサイバー上のClassroomがリアル教室のようで、生徒とやりとりしながら授業が進みます。

⑤Cタイプは、事前に「Classroom」で課題が連絡指示さています。授業では取り組んだことを前提に解説や質問応答が行われます。学校契約のe-learningの他、YouTubeにリンクされた自作動画授業が予習教材になることもあります。いわゆる「反転学習」です。
⑥この3つのタイプはそれぞれに一長一短があります。したがって、教科や科目によってその特徴や狙いに合わせて実施されていきます。

さて、1年生についてです。

本校での学校生活のリアルを知らない1年生。本校は未知の世界です。ですから、いま大切なのはどのように本校生活を感じてもらうのか…です。これが学習と同じくらい重要なことと考えています。朝のホームルームの代わりに電話での面談を続けています。時間に限りはありますが、4巡回したと思います。担任教員が生徒一人一人と言葉で理解を進めることがとても大事と考えています。これは、普段ではなかなかできない時間のかけ方であると教員も感じています。

学習は時間割で進めてもらっていますが、Chromebook が配られず、上級学年に後れを取っているようで申し訳ありません。当初は9月導入の計画でしたが、これを早めて5月末までに端末のキッティング準備の完了、6月初めの配付をめざしています。6月の授業再開にも3密回避の手段が必要ですから、そこに照準を合わせています。

とは言え、Chromebook での配信授業や配信教材そのものが学習のベストな形だとは考えていません。学習の根本的な考え方として、Chromebook の活用であろうと無かろうと、これから必要な学び方とは…という観点に立っています。これからの学習に必要なこと、それは、「何事も自走することができるようになる」ことです。この「自走力」は、六浦として、皆さんに太く、強く持ってもらいたい力です。これからの時代には、自走力とアイデンティティ(自分が自分であるということの意識と自身)が大切です。

どのジャンルも基礎力を付けることは大事ですから、あるところまではセットメニューをこなす学習が必要です。しかし、それが勉強だと思い続けていたら「自立」できないし「自律」もできません。1年生の皆さん、いま与えられている時間割を「利用」しながら、自分の学びに不足している部分を探しながらコツコツと取り組んでください。英語と数学にはYouTubeでオリジナル授業の配信がありますから、自分にとっての不足を探してください。

また今週、学校WEBサイトの中に1年生専用のページ『1年生の部屋』ができます。勉強の他に学校生活を紹介する映像もありますから楽しみにしていてください。