みことばを心に(11)

掲載日:2020.04.27

召されていること、選ばれていることを確かなものにするように、
いっそう努めなさい。

(ペトロの手紙Ⅱ 1章10節)
本校聖書科 肥田 信長

本校で学ぶ生徒も、働く教職員も、自分で入学試験や採用試験を受け、自分の力で合格してこの学校に在籍しているように感じているかもしれません。しかし、キリスト教では、神さまが“わたし”を招いて呼び寄せ、“わたし”を選ばれて集められたと考えています。たくさんある高校の中から“わたし自身”の出会いの場としてこの場所が与えられたのです。

聖書には、神さまが、そばに招いてくださっていること、“わたし”という存在を選んでくださっていること。そのことを自分で理解し、感じ取ることができるようにするためにも、しっかり努力していかなければならないと書かれています。結果を継続的に残したいと考えるならば、努力が必要不可欠なのです。

『置かれた場所で咲きなさい』というベストセラーの著者、渡辺和子さんは、著書の中で、自分の置かれた場所は、自分だけが生きている場所ではありません。だから、自分の思い通りに行くことの方が少ないのです。境遇を選ぶことはできないけれど、生き方を選ぶことはできるのだということに気付いた渡辺さんは「どんな所に置かれても花を咲かせる心を持ち続けよう。」と書かれたのです。

「自分はこんなはずじゃなかったのに。」と感じることがあったとしても、私たちには、神さまによって選ばれ、導かれたからこそ“今”という時が与えられています。自分自身に与えられた時は、無限に続くのではありません。人間には与えられた命の時間があります。その時間の使い方はそのまま命の使い方となるのです。自分に与えられた時間と力をしっかりと使って努力することによって、将来の自信につながっていくのです。