季節のしおり~校長室の窓から~vol.5
掲載日:2026.10.28
未来を生きる力を育てる教育
中高の教員は、小学校とは異なり自分で選んで専門の教科の免許状を取得します。多くは得意教科・科目や興味関心が強いことから選択しているでしょう。ですから授業の準備を進める過程も楽しい時間となります。しかし中高生は好きな科目だけでなく、幅広く学習することが定められています。しかし自分の苦手科目に目を向けることは簡単ではありません。授業へに意欲的あるいは主体的に取り組みようになるために、何が必要だろう…と考えながら私も授業に向かいます。
先日、中間試験の返却後の、六浦祭(文化祭)への準備が進む中、授業を見学していました。すると!!「期末試験に向けて今日から始めよう」と書かれたラックに複数教科のプリントがありました。中間試験が終わったばかりのこのタイミングでの声掛けに「もう?」と思った生徒が多いように考えたのですが、覗いてみるといくつかのプリントのラックは「カラ」になっていました。「もう」期末試験に向けて取り組み始めた生徒がいるのでしょう。


2030年には本格実施される学習指導要領では、小中高を通じた情報・生成AI教育の強化、学校裁量による授業時数の柔軟化、多様性の包摂や学習評価の見直し・デジタル教科書の選択制導入、の3項目を柱に推進されます。中学生が学びたいことよりも、デジタル社会を生き抜く情報活用能力を備え、多様性を尊重し、自ら課題を見つけて「主体的」に探究し続ける、自律的な人間へと成長することへの期待が込められています。
学校として「主体的」に取り組み、生徒たちの「意欲」を引き出すプログラムを考えることが4年先に実施されるとはいえ「もう」取り組みむことが求められています。時代がどのように変化するかを知る人はいませんが、(短期間のものから1年に及ぶものまで含めると)中学3年から高校3年生までの生徒の約13%が留学を経験し、高校生の11人に一人が帰国生(海外在住経験がある生徒)である本校では、これからの日本を体験しているのではないかと感じます。本校で今何を学ぶかということが、未来を生きる人間としての底力を育むことができるでしょう。