海外大学レポート~マーストリヒト大学(オランダ)~


掲載日:2026.04.24

本校を卒業後、海外の大学へ進学し活躍している卒業生からのレポートを紹介します。
今回は、オランダのマーストリヒト大学へ進学した嶋田舞子さんからのレポートです。

私は現在、オランダとベルギーの国境沿いに位置するマーストリヒト大学の1年生に在籍して、社会教養学部のグローバルスタディを専攻しています。政治、経済、社会学、歴史、環境、法律などの複数の分野を横断的に学んで世界の繋がりを理解する学部です。この大学はPBL(Problem-Based Learning)型の学習で注目されており、主体的に考え、ディスカッションを通じて理解を深める教育が特徴です。また、この学部は、入学時点で明確な専門分野が定まっていなくても、学びを通して自分の進みたい道を見つけられる点に魅力を感じ選びました。

海外の大学を選んだ理由は、将来ヨーロッパに住み、国際機関で働きたいという大まかな目標があり、その第一歩としてヨーロッパの大学への進学を考え、その中でもオランダを選びました。オランダはヨーロッパの中でも特に多国籍な環境であり、英語が広く通じるため、オランダ語が話せなくても生活しやすい数少ない国の一つです。

特に私が暮らすマーストリヒトは学生都市として知られており、大学の施設が街中に点在しているほか、学生向けのサービスも充実しています。街全体が学生生活を支えているように感じられる点も、この街の大きな特徴と魅力です。

私は現在、月11万円の大学寮に住んでいます。この寮では、大学1年生と大学院生が一緒に生活しており、年齢に関係なく仲が良いのが特徴です。特に、院生が1年生の面倒を見てくれる場面も多く、私自身も勉強面だけでなく生活面でもたくさん助けてもらっています。今では、この人たちがいなかった1年目は想像できないほどです。キッチンは共用で、みんなが自然と集まり、一緒に料理をしたり映画を観たりして常に交流しています。そのおかげですぐに打ち解けることができ、今では国籍が違っていても、家族のように何でも話せる存在になりました。

勉強は想像以上に難しく、かなり苦戦しています。試験は1科目につき20本以上の論文や、専門用語の多い教科書から出題されるため難易度が高く、なんとかギリギリ耐えている状態です。授業はすべて英語で行われ、PBL形式の少人数ディスカッションが中心です。会話のスピードは速いですが、クラスメートは知識が豊富で、常に新しい学びを得られるため、その場にいるだけでワクワクします。また論文や教科書もテスト前に何回も読み直すことで読んでいて面白いものも多く、どんどん自分の興味ある分野とそうではない分野とがはっきりしてきた気がします。

また、教授と学生の距離が近く、授業外でのカジュアルな会話も珍しくありません。授業は1日に1コマ程度ですが、その分、予習や課題などの自己学習が大切で自主的にリサーチを行い、ディスカッション内で発表しているクラスメートも多くいます。授業以外では、図書館でクラスメートと授業後一緒に勉強することが、モチベーションになっています。 マーストリヒトは国境付近に位置している街です。そのため、あまりお金もかからず簡単に国境を越えることができ、テスト後の休みにはよく友達と旅行に行きます。私はパリ、ロンドン、ハンガリー、ドイツ、ベルギーなどを観光しました。旅行のしやすさはヨーロッパ留学ならではの魅力だと思います。旅から学べることもたくさんあり、学生のうちにたくさんの国を訪れることはとても価値がある経験です。

一番の衝撃は、多くの人が高校を卒業してストレートで大学に入る訳ではないということです。ギャップイヤーで旅をする人やアフリカでボランティアをする人、ビジネスを始める人、他の大学で勉強していた人など、みんな豊富な背景を持っています。4ヶ国語を話す人も珍しくなかったり同じ学年でも年齢層がとても広かったり、色々な友達と話していると、たくさんの刺激を受けて常に価値観が広がり、楽しいです。また大学が全てではなくただの過程だと思わされる瞬間でした。

勉強や海外生活など大変なことももちろんありますが、それ以上に、ここに来てこの大学に入れたこと、そして寮の仲間やクラスメート、教授との出会いと学びは、今後の人生において頑張る原動力や、自分の進むべき道を示してくれています。また、インターン先や就職活動においても、周りの友達は世界中を視野に入れ、高い志を持っているため、多くの刺激を受けています。自分の慣れている場所や範囲から一歩踏み出してみると、思っていたほど怖くなく、むしろ楽しいと感じることがあります。想像もしなかった人やアイデアに出会い、自分の新しい興味や良さに気づくこともあります。だからこそ、小さな挑戦でも躊躇せず、素直に向き合うことが大切だと思いますその中で、自分のこれまでの視野の狭さや知識不足を感することもありますが、それも前向きに受け止めて成長に繋げていきたいと思います。