【選択制グローバル研修】長崎研修


掲載日:2025.09.17

本校の選択制グローバル研修のひとつである長崎研修を、8月18日~21日の3泊4日で実施しました。本研修は今年で3度目を数えます。終戦から80年を迎える今年、被爆地である長崎を訪れられたことは何事にも代えがたい貴重な体験であったと感じています。

初日は、長崎空港に到着後、枯松神社→出津教会堂→ド・ロ神父記念館→旧出津救助院→民俗資料館という流れで訪れ、早速充実した内容となりました。主に隠れキリシタンの歴史について学びを深めましたが、キリストの教えをもとに、極度の貧困状態にあった地域の経済や福祉を活性化させたド・ロ神父の生き方は、生徒の心に確かに響いたように見受けられました。

2日目は午前中に平戸ザビエル記念教会と田平天主堂を訪れました。平戸の街並みを興味津々に観察しながら歩き、それぞれの教会についてガイドさんに紹介していただきながら、平戸におけるキリスト教の歴史について学びました。そして、午後の時間はハウステンボスで過ごしました。やはり楽しみにしていた生徒たちが多かったようで、園内の魅力的な食事に舌鼓を打ち、疲れ果てるまでその広大な土地を満喫していました。

3日目は、全員で大浦天主堂を訪れた後、自主研修を行いました。事前に計画を立てた行程表に沿ってそれぞれ行動し、長崎の街を一日巡りました。生徒たちにとっては珍しい路面電車を駆使して、平和公園・長崎原爆資料館・浦上天主堂・永井隆記念館・出島・日本二十六聖人記念館・グラバー園などを訪れ、平和やキリスト教といった各自が設定した研修テーマにあわせて学習をすることができました。

最終日は、まず有田ポーセリンパークにて手びねり体験を行いました。粘土でコップや茶碗を作成するそのまなざしは真剣そのものでした。その後、大刀洗平和記念館を訪れ、大刀洗飛行場や特攻隊にまつわる数多くの展示物や当時の様子をリアルに伝える朗読・映画を見て、生徒たちは改めて平和の大切さと命の尊さを再認識している様子でした。

4日間の研修を通して、主にキリスト教と平和について多くのことを学びました。厳しい暑さでしたが天候に恵まれ、最終的に羽田空港で全員が無事に帰路につきました。この後、事後研修にて現地で学んだことを発表へとつなげていきます。