カナダ研修(ビクトリア)その2~前編~


掲載日:2018.07.31

7月22日(日)から始まったカナダ研修(ビクトリア)の報告その2です。

Victoriaに来て、早1週間が過ぎました。「まだ1週間」と感じる生徒、「もう1週間」と感じる生徒、様々ですが、日に日に笑顔が増えてきているのは確かです。生活のリズムに慣れ、環境に慣れ、そして、友達・雰囲気に慣れる。1週間で順応できるのは、さすが若い!数人の生徒からはすでに「帰りたくない」という声も聞こえるようになりました。

初日の午前中はオリエンテーションとクラス分けのテストでした。時差ボケとも戦いながら、みっちり2時間受けました。午後は歩いて10分くらいのところにあるモールへ。本屋さんへ行き、滞在中に読む本を自分で1冊買いました。日本ではせいぜい、教員が選んだ中から…とか、図書館の中から…と、限られていますが、大きな本屋の中から1冊洋書を選ぶという体験は新鮮です。どこのコーナーに行けばよいのか、どれくらいのレベルのものを選べばいいのか、真剣に悩んでいる生徒たち。自分で選んだからこそ、この1冊は大事に読んでほしいです。

2日目からいよいよ授業がスタート。午前中はレベル別クラスに分かれての授業です。映画の吹き替えに挑戦したり、(これが、案外スピードについていくのが難しい!)、簡単な本を読んで、自分の言葉でまとめて書いたり、Essayを書いたり。授業の内容は様々ですが、日本とは環境が違うからか、せっかく海外まで来ているという意識からか、積極的に取り組んでいる姿が印象的です。

午後は様々な授業が用意されています。美術、音楽、体育、ロボティックス…本当に様々です。若いうちにたくさんの感性に触れ、自分が何が好きなのかを見つけてほしいというのが、学校側の狙いだそうです。

夕飯後は毎回決まってアクティビティ。プールに行ったり、キックベースをしたり、遊びのアーチェリーをしたり。スポーツは万国共通なのだなと、感じます。英語に自信がなく、普段あまり話さなかったり、表情が固い生徒もスポーツの時間はとても明るく元気です。縦割りのチームで戦わせることで、普段話さない生徒とコミュニケーションを取ったり、工夫がたくさんされています。

1週間の終わりの金曜日にはCelebration of Learningというイベントがありました。今週の勉強の成果をみんなで共有する場でもあり、今週で卒業する生徒を祝福する会でもあります。今週は130名ほどの生徒が様々な国から参加をしていました。たくさんの生徒が成果を発表していました。それにしても、こうやって130名が一堂に会すると、日本人は行儀がよく、大人しいのだなと感じました。「日本人は控えめ」とか「自己主張がない」とネガティブなように言われますが、これは決してネガティブではなく「協調性が高く、和を重んじる」というポジティブな一面であると感じる会となりました。次の1週間はみんなが主役。どんな1週間を過ごせるでしょうか。