大学連携理科実験講座を行いました(10/15)その1


掲載日:2022.10.24

本校は隣接する関東学院大学と連携し、中学生対象の大学理科実験講座を行っています。大学の先生方から直接教えていただける貴重な機会として、毎回多くの中学生が参加しています。

先日10月15日(土)、講座「心拍数の変化を見てみよう」が行われました。今回の講座を担当してくださったのは、関東学院大学理工学部理工学科電気学系の木村鷹介先生です。木村先生は、リハビリテーションや介護予防、身体活動量が健康状態に及ぼす影響について研究をされています。また、筋肉の量や質などを測定し、身体活動量や心身機能との関連性について解析されています。これからの高齢化社会において必要不可欠な研究をされています。

初めにデジタルヘルスケアの重要性や心臓の動き、心拍を測定する機器の原理についての講義がありました。デジタルヘルスケアとは、デジタル技術や機器を活用し、健康維持や増進のための行為や健康管理のことをいいます。最近では、病気の予防や疾患からの回復にもデジタル技術が活用されており、健康維持・予防・回復には欠かせないものとなっています。

今回の講義では、心拍を測定する機器について学びました。原理は非常に簡単で、光を身体に当て、血管で反射した光を検出することで心拍を測定します。

最初にマイコンを用いてLEDを光らせ、次に心拍を測定する機器のLEDを光らせ、心拍を測定しました。マイコンを動かすプログラムについての指示は、配付されたプリントに書かれていたのですが、ちゃんと動作するようプログラムを書くのに生徒たちは苦労していました。その後、測定した心拍に連動してLEDを光らせたり、心拍数の数値を表示させたりする操作を行いました。生徒たちは、自分の心拍のグラフがパソコンの画面に映し出されるのを見て喜んでいました。

プログラムを書くことに最初は苦労していましたが、次第に慣れていきどんどん実験を進めていっていました。コンピュータープログラムに初めて触れた生徒もいたと思いますが、上達の速さに驚きました。

これからは自分自身で身体の状態をチェックし、健康を維持していくことになるようです。それを支えるのがデジタル技術であり、それを学ぶのが理科です。今回の講義を通して、身の回りの理科に興味を持ち、将来の進路決定に役立つことを願っています。