校長のつぶやき(6)~留学生ありがとう、さようなら。活躍を祈ります。~


掲載日:2018.06.27

2018年6月27日

海外からの留学生の受け入れを3年前から増やし、毎年4名ずつにしました。2017―18年度はAustralia、Italy、Thailand、USA(アルファベット順)から女子3名と男子1名でした。6月はお別れの時。それぞれのスケジュールで帰国します。生徒たちへのお別れのスピーチは、朝の礼拝の後にステージ演台から語ってもらいます。

圧巻です。漢字まじりの日本語原稿で2、3分ほどのスピーチですが、誰もが驚きます。流暢になった日本語にはもちろんですが、たどたどしさを残しながらも増えた語彙で語られる内容の力強さです。10~11ヶ月間で習得した言葉(本校は資格を持つ教員が「日本語」の授業を提供)で将来の夢などを語ってくれます。希望の進路を高度化できる姿の範を見るかのように聞き入る生徒たち。一年前、同様の状況で初めて挨拶した際のもじもじ感を覚えているので、一様に驚きの場面となるわけです。

今回も異口同音に、チャレンジに向かって勇気をもって進むこと…チャレンジできること自体が幸せであること…あきらめずに頑張ること…とのメッセージを残していってくれました。スピーチの後、校長室で修了証書授与のセレモニーです。一人一人に夢を聞きます。ほとんどが、日本に関わりのある仕事に就きたいという希望です。思いの純粋さと、それが夢には終わらないと確信させられる強さがあります。

たった一年、されど一年です。その経験が活躍する世界を広げ、深くするという実感、定番のお別れのシーン。本校が一定数の留学生を受け入れる大きな理由はここにもあります。留学生の皆さん、ありがとう。活躍を祈っています。

ちなみに、本校からの2017年度海外留学(中3~高2)渡航生徒は、ターム留学(一学期間、およそ3か月)が10人、一年間留学が10人となりました。

校長のつぶやき(6)~留学生ありがとう、さようなら。活躍を祈ります。~