みことばを心に(13)


掲載日:2020.05.07

みことばを心に(13)
『今日も愛しているよ♡』

(旧約聖書 哀歌3章22節~23a節)
本校聖書科 漆間 英幸

「主の慈しみは決して絶えない。主の憐れみは決して尽きない。  それは朝ごとに新たになる。」

聖書の中に『哀歌』という書簡があります。文字通り、哀しみの思いがたくさん書かれています。哀歌の著者が、自分の置かれている現状に不安や絶望を感じていることがよくわかります。ただ、この書物はどんな状況でも希望があるのだということを私たちに教えてくれます。この哀歌の著者は、本当に目の前が真っ暗な状況の中に生きていて、絶望を感じていました。けれども、この著者は自分のこれからの人生が真っ暗な状況になろうとも、希望を持っていました。その希望がこの聖句です。

この聖句は、神様がくださる慈しみと憐れみは絶対になくならないということを宣言しています。そればかりではなく、朝ごとに新しい慈しみが与えられ、恵みが与えられると書かれています。ある人は、結婚して年月が立つと、その愛情が変わってしまいます。結婚当初の愛情は、今は見る影もないと文句を言う夫婦もいるかもしれません。

しかし、私たちに対する神様の愛は、マンネリ化したものではなくて、いつも新鮮で100%の想いで私たちを愛しているのです。

あの哀歌の著者が絶望の中にいても希望を持つことができたのは、「あぁ、今日も神様は私を覚えてくださり、愛してくださっている」と、神様の愛をしっかりと感じることができたからだと思います。

神様は、あの哀歌の著者を愛したように、今日もあなたのことを本当に大切に思い、愛してくださっています。そして、その愛はマンネリ化したものではなくて、朝ごとに新しいものであるのです。