釜石防災研修を行いました


掲載日:2022.08.28

釜石防災研修を行いました

本校で実施している選択制グローバル研修へ今年度から新たに加わった「釜石防災研修」。

岩手県釜石市は、魚と鉄とラグビーの街として有名です。2011年3月11日、東日本大震災での津波の被害を大きく受けた街や人々と出会い、地形を含めた最先端の防災研修を積んできました。

8月21日〜24日、中学1年生から高校3年生までの22名が釜石へ行ってきました。
津波の被害を受けた経験から、暮らしが変わった点や地元の方々の想いを聞いたり、当時の鵜住居小学校・釜石東中学校の児童・生徒の皆さんの体験から学び、避難路を歩いたりしました。

移転後の小中学校から眺める釜石の街並み
避難路の追体験

また、震災前に元々小中学校があった場所に建てられた釜石復興のシンボルである釜石鵜住居復興スタジアム(2019年ラグビーワールドカップの会場)を訪れて話を聞き、グラウンドにて地元の選手達とラグビー体験もさせていただきました。また、地元の漁師の方々から海の恵みや被害について、実際に沖に出て学ばせていただきました。

釜石鵜住居復興スタジアムでのラグビー体験
実際に沖へ出ました

さらに、私たちが今後どのような備えをすべきか、安否札作りや防災リュックの中身などの検討を通して、自分たちの暮らしに役立つ知識を伝授していただきました。今後いつ起こるか分からない災害に対する大きなヒントとなり、「自分がどう行動すればよいか」を考えるきっかけにもなりました。復興が進んでいるとはいえ、更地が多い街並みだったり、とても大きな防潮堤があったりと、メディアを通してしか見てこなかったことを直接肌で感じることができた貴重な経験でした。

スタジアムそばにある大きな防潮堤
安否札作りも体験しました

まさに街全体が教科書のようで、一つ一つの体験が貴重な学びとなりました。今回実施したすべてのプログラムは、釜石市の行政関係者やNPOの方々による多大な協力のおかげで行うことができました。感謝を持って今後の学習や生活に役立てていきたいと思います。