2年生 地球市民講座 ~講演会~


掲載日:2018.03.12

本日は2月16日に行った2年生の地球市民講座についてご紹介いたします。

3年生の地球市民講座では、持続可能な社会に向けた個人研究をしていきます。
前回までの地球市民講座では、「地球市民」として地球規模での課題をどう捉えるか、SDGs(持続可能な開発目標)とは何かについて学びました。
(前回の地球市民講座の様子はこちらをご覧ください)

今回は、認定NPO法人 フリー・ザ・チルドレン・ジャパンの代表理事、中島早苗さんを講師としてお招きし、
地球規模の課題解決に向けた主体的な関わり方を学びました。同時に、「自分たちにも、世界は変えられる」という意識づけになったかと思います。
『FREE THE CHILDREN』とは、1995年にカナダ人のクレイグ少年(当時12歳)が創設した団体で、国内外の貧困や差別から子どもを解放するための支援事業を行っています。「子どもだからこそできることがある」という考えのもと、子ども主体で活動していることが特徴的で、この活動のネットワークは世界各国に広がり、現在は370万以上の子どもが関わっています。この日本支部として設立されたのが『フリー・ザ・チルドレン・ジャパン』です。当時アメリカでNGOのインターンをしていた中島さんが、クレイグ少年の活動に感銘を受け、帰国後1999年に活動を開始しました。
地球規模の課題に対して多くの生徒が「自分たちにはどうすることもできない」と思っています。しかし、『フリー・ザ・チルドレン・ジャパン』で活動しているのは同じ年代の子どもたちです。この団体では、支援活動について大人が道筋をつけるのではなく、子どもたちが「何をするのか」「何が必要なのか」を考え、同じグループのメンバーと話し合いをして、活動しているそうです。中島さんも世界各地を飛び回り、子どものために活動しているそうです。

講義では、今の世界の状況や団体の活動内容などの話がありました。
また、世界の子どもの状況を2年生の生徒に置き換えてのワークショップもありました。「どれくらいの子どもが学校に行けるのか」「衣食住が足りている子どもはどれくらいなのか」など多くのことを知ることができました。
世界全体で見ると、大学まで行く子どもが非常に少ないことに驚いていました。
また、読み書き、特に文字が読めないことでどんなことが起こるか、というのを実際にあった出来事から紹介してくれました。文字が読めないことで飲み薬と農薬を間違えてしまう例には、生徒もショックを受けていました。

今回の講義を通して、「自分でも何かできるかも」「何かしなくては」と考えた生徒が多くいました。自発的に行動するきっかけになることを願っています。