みことばを心に(12)


掲載日:2020.05.03

みことばを心に(12)
『今日を、生きよう』

(新約聖書マタイによる福音書6章25節~34節)
本校聖書科 高橋 彰

新型コロナウイルス感染拡大防止のため、自宅学習期間が続いています。

家にいることも、最初はのんびりできると思ったかもしれないけれど、それが長く続いてくればしんどいなあと思うようになっているかもしれません。退屈さ、不自由さ、無意味さ、不安さをも感じて来たりするでしょうか。人は、いつ終わるのかわからないままずっと同じ状態のままで居続けるのは苦しいと感じるのです。そんなところからも、人が「生きる」ってどういうことだろう?と考えるきっかけにもなると思います。

いつかコロナがおさまったら、出かけられるようになったら・・・と、「いつか」の未来を想像したくなります。でも「いつか」のよい日のために、今は頑張る忍耐の時だと思うと、「今日」という日は、我慢するつまらない日に思えてしまうのではないでしょうか。

イエス・キリストは「明日のことまで思い悩むな」と言われました。神さまは今日のあなたを見守っていてくれています。だから「今日」の命の時間は無駄でも無意味でもありません。大事にして、喜んで生きてみようと励まされたのです。そしてイエス・キリストの十字架は、どんなに苦しいことや辛いこと、自分には乗り越えられないと思うことが目の前にあって先が見えなくても、神さまはわたしたちの命を無駄や無意味のままでは終わらせません、という希望があることを教えでくれています。

今日行うこと、考えること、学ぶことを精一杯やってみましょう。嬉しいことも、悲しいと感じることも含めて、あなたが「今日」を生きた大切なしるしになるのです。

祈り:神さま、今日という日をわたしたちに与えてくださってありがとうございます。関東学院六浦中高で学ぶ一人一人が、神さまに応援されている貴重な一日を、積極的に、大事に過ごすことができますように。イエス・キリストの御名によって祈ります。
アーメン。