生物部 SCIENCE CASTLE in SINGAPORE 2019に参加しました

掲載日:2019.12.31

11月1日(金)と2日(土)の2日間、にシンガポール市内で行なわれたサイエンスキャッスルに、本校生物部の高校生6名が参加し、研究発表を行いました。

このサイエンスキャッスルは、「研究活動を行う中高生が対外発表する場」として2012年日本で発足した中高生のための学会です。主催の(株)リバネスと、多くの企業パートナー、大学パートナーが共に生徒の研究活動を支援してくださいます。実施地域を国外に広げてグローバル化したのがSCIENCE CASTLE in SINGAPOREです。2017年度は3か国、2018年度は4か国、そして今回の2019年度は8か国(シンガポール、マレーシア、ベトナム、タイ、インド、韓国、日本、フィリピン)から120人25チームの参加がありました。今年度のテーマは「Science and Technology for 21st Century」です。

本校生物部の生徒達は、8月初旬に書類選考、同月下旬にスカイプによる面接試験があり、9月にはポスター発表へ参加できることが決定しました。その後、リバネスの担当者によるスカイプでの指導を受け、発表用ポスターを作成しました。既定のA1サイズのポスターに中々入りきらず、出発ギリギリまで手直しが続きました。関東学院大学の情報センターの職員の方々にはポスター印刷で大変お世話になりました。

発表前日の夜、シンガポールのホテルにチェックインしてから部屋で発表の特訓を行いました。生徒主体でお互いに意見しあいながら工夫していて、とても頼もしかったです。当日、ポスター会場は大変な混雑でごった返していました。その中を審査員の先生方が次々と回ってきて生徒達の説明を聞き、質問していきます。当然ですが、言語はすべて英語です。生徒達はChromebookで資料を共有し、手作りの模型を使って熱心に伝えることに専念しました。

本校の生徒達は「ボラのジャンプ」について発表しました。学校の近くにある平潟湾や学校の前を流れる侍従川ではボラが大量に跳ねているときもあれば、全く跳ねていないときもあります。その様子を見て、「なぜボラは跳ねるのだろうか」という疑問から始まった研究です。10分間ボラがジャンプした数をカウンターで測定し、そのときの溶存酸素量や水温、明るさなどを記録し、それぞれの条件とボラのジャンプとの間に関連性を見つけ、なぜ跳ねるのかを解明するという目標を立てました。発表者だけでなく、部員総出で300回くらい調査を繰り返しました。10分間のジャンプ数は0~700回、結果、思いついたすべての条件が観察結果から否定され、解明には至りませんでした。代わりに、4つの事実を見つけました。

1 雨の日は跳ねにくい。
2 干潮の方が満潮より跳ねることが多い。
3 ボラのジャンプには3種類ある。
4 寄生虫は見つからなかった。

この研究は後輩部員に引き継がれ、今後も調査を続けていきます。

賞を取ることはできませんでしたが、会場で審査員の先生がわざわざ来てくださり、「知りたいことを一生懸命追及している良い研究だと審査中に話題に上がった。これからも頑張ってください。」と伝えていただきました。とても嬉しかったです。これからの励みになりました。

リバネスが発行している『教育応援』という冊子のvol.44に掲載された今大会の開催報告には、「テーマは、身近なふしぎを取り上げたものから、大学の研究とも遜色ないような研究まで幅広いテーマがカバーされた。また、インド、タイ、フィリピンの学校からは住んでいる地域、産業が抱えるテーマに沿った研究がされており、異なる研究テーマ・興味は、お互いに良い刺激となっていたと思う。共通言語の英語を駆使してそれぞれコミュニケーションを取っている姿があちこちで見られた。」と書かれていました。本校の研究は生徒が身近なことから思いついたテーマであり、大人が最先端の研究を生徒に指導したものではないのでかえって好評だったようです。しかし、英語力に自信のない部員もいて、各国の生徒とのコミュニケーションは中々取れなかったようです。「あと少しの英語力で大きく世界が広がる」と実感したようです。これからの学習意欲につながったと思います。