【選択制グローバル研修】釜石防災研修
掲載日:2026.08.31
8月23日から26日、選択制グローバル研修のひとつである「釜石防災研修」が行われました。
2011年3月11日、東北地方中心に甚大な被害が出た東日本大震災。復興が進んでいるとはいえ、現地の人々の暮らしは大きく様変わりしました。地震大国である日本に暮らす者として、過去の教訓から学び、未来の災害に備え、防災に対する意識を向上させることはとても大切なことです。この研修は岩手県釜石を訪れ、防災について考えるだけでなく、釜石の自然・ラグビーなどを体全体で感じるものとなっています。
震災の記憶と向き合う


「いのちをつなぐ未来館」や「釜石祈りのパーク」を訪問しました。語り部の方から東日本大震災当時のリアルな体験談や施設の設立経緯をお聞きし、移動中の和やかな雰囲気から一転、生徒たちは真剣な表情でメモを取り、積極的に質問を重ねていました。実際の津波の高さや被害の大きさに触れ、防災への意識を新たにした1日となりました。夜のミーティングでは、研修課題に何度も向き合い、学びを深めました。
命の尊さを知る漁業体験と避難路の追体験


グループに分かれてワカメやホタテの処理などの漁業体験を行い、私たちが普段口にする食材への感謝と、命の尊さを実感しました。さらに、東日本大震災後に整備された「鵜住居川水門」を見学し、特別に水門の下降操作も体験させていただきました。その後、ガイドさんの案内のもと当時の避難経路(約1.9km)を歩く追体験を実施。緊迫した当時の状況や心境を伺い、災害時の避難行動の重要性を肌で感じ取りました。
協力して挑む防災ワークショップとスポーツ交流


災害時の様々な事態を想定して手近なもので防災グッズを作る「チームレース」を実施。仲間と試行錯誤しながら課題を解決する力を養いました。また、釜石はラグビーがとても盛んな町でもあります。津波で大きな被害を受けた学校の跡地に建設された「釜石鵜住居復興スタジアム」にて地元ラグビーチームの選手たちとの交流体験を楽しみ、スタジアムの建設背景や復興における役割について見聞を広めました。
実用的な防災プログラムと学びのまとめ


最終日は「安否札の作成」と「防災リュックの中身確認」のワークショップを行いました。地域で実際に使われた安否札の背景を知り、状況や季節、場所に応じた最適な防災グッズについて議論を戦わせました。日常の防災教育から一歩踏み込んだ、実践的な学びを得ることができました。
先月には熊本で大きな地震があり、多くの方々がいまなお困難の中にいらっしゃいます。東日本大震災から15年。いつ・どこで災害にあうかは誰にも分かりません。今回の4日間の研修を通して、生徒たちは主体的に考え、未来の災害へ備える気持ちと知恵をいただくことができました。