校長のつぶやき(59)澄んだ瞳


掲載日:2021.07.19

校長のつぶやき(59)澄んだ瞳

私は礼拝終了後、司会を担当した生徒に感謝とねぎらいの言葉を伝えることにしています。

一学期中のある日の礼拝のことです。
ある朝、司会の男子生徒に近寄って、
……「司会、ご苦労様でした。とても落ち着いていてよかったですよ。」
……「・・・」

大きいマスクの下に満面の笑みがあるのがわかりました。司会の時の雰囲気とは違って…素朴な「素」の表情で、ニコニコ。
……「ありがとう。司会は緊張したでしょう。でも、聖書の朗読も上手でしたね。」

生徒は無言のままでしたが、立ち止まって真っ直ぐに私の目を見ています。にこやかな顔がマスクの奥に見えます。そして澄んだ瞳の素直なやさしい眼差し。じっと、私に返してくれました。私はジーンときました。純粋さが心の中で光っている。いい未来を創るための教育をしなければ、と思った朝でした。

礼拝は中学と高校が別日です。今年は三密防止のため礼拝堂は一つの学年だけで、座席は前後左右を空けての着席です。他の学年はon-line配信で教室礼拝です。