受験生の皆さんへ/to Student

3学期始業式を行いました

本日1月10日(火)、中学生・高校生とも3学期の始業式を行いました。

 

短い3学期ですが、1年間の学校生活のまとめと次の学年への準備をしっかり行い、充実した学校生活を過ごしてほしいと思います。

以下、始業式における校長メッセージの全文です。

苦難をも誇りとします。わたしたちは知っているのです、苦難は忍耐を、忍耐は練達を、練達は希望を生むということを。」(新約聖書ローマの信徒への手紙5章3節から)

昨年の3学期の始業式で、私の尊敬する本田圭佑さんについて話しました。

高校を卒業後2005年グランパスエイトに所属。2008年から2年間オランダで活躍。2010年にはロシアのプレミアムリーグのCSKAモスクワに移籍。4年の契約で12億円の契約金はとても大きなニュースでした。しかしモスクワで2年も経たない2011年の夏、試合中に右膝半月板を損傷し全治3カ月と発表され、選手生命の終わりも囁かれました。

2013年3月、NHKの番組『プロフェッショナル 仕事の流儀スペシャル』が、その前後を特集していました。本田圭佑さんは、ケガしたことは残念だが仕方が無いこと。ケガをして思ったのは、ケガは神様がくれたチャンスだと語っていました。起こった状況を与えられた状況として積極的に受け止める不撓不屈の精神を垣間見ました。

本田圭佑さんは、2015年千葉県幕張につくった「ZOZOPARK HONDA Football Area」でサッカー教室を開いた時に、参加した子供たちに三つのことを語っています。「何でもいい。大きな夢を持つこと。」「その夢を毎日意識して、考えて生活してゆくこと。」「決して諦めない。ミスが出ても諦めないこと。」

今日は、もう二人を紹介します。

一人目は、北島康介さんです。1982年東京生れ、もう説明は要らない、あの水泳の北島選手です。5歳から水泳を始め17歳、2000年シドニー五輪で4位入賞。2004年アテネ五輪では100m・200mの平泳ぎで二つの金メダル。2012年は、オリンピック連続4大会出場となるロンドン五輪でのメドレー・リレーで銀メダルを獲得しました。

北島さんは、自分について語られることについて、本番に強いとか一発勝負に強いとか言われることもあるけれども、それはないと明確に否定しています。積み重ねであると明言しています。去年のまでの頑張りがあるから今がある、と語っています。

今日のもう一人は、ご本人には失礼ですが・・・あまり知られてはいませんが・・・私の前任地の札幌では注目されたアイスホッケーの女性アスリート、藤本那菜(ふじもとなな)さんです。札幌出身の27歳で、ポジションはゴール・キーパーです。

アイスホッケーを6歳から始め、18歳高校生の時、2007年に女子アイスホッケー日本代表の一人となりました。2014年2月ソチ五輪に出場。2015年の世界選手権では全試合に出場しました。藤本さんはアイスホッケーの選手としては小柄な選手ですが、凄いところはシュートへの守備、防御率の高さと安定度と評価されています。2015年7月から北米プロ・アイスホッケー・リーグ、ニューヨークのプロチームで正選手として活躍中です。現在アメリカのチームでは、シュートを防ぐ率(セーブ率)が97パーセントというさらに驚異的な数字を誇っています。藤本那菜さんは、2018年、来年、韓国での開催予定のピョンチャン(平昌)冬季五輪の代表選手に推されていますが、テレビ番組のインタビューでは「守備の高さを保つために何をすべきか」という質問に対して、次の様に答えていまました。「何をするにも、基本を確実にすること。基本に忠実であること。」

トップ・アスリートの成功者の例を挙げましたが、どんな思いと決意が背後にあったのか、あるのかを考えてみました。

本田圭佑さんの「大きな夢を持ち、夢を毎日意識して考えて生活してゆく、そして決して諦めない。」北島康介さんの「本番に強いということはない。積み重ねである。」そして、 藤本那菜さんの「何をするにも、基本に忠実であること。」

三学期は、学年最後の〆の学期ですが、次の段階が見え始める時でもあります。次の段階に向けて夢を思い描く時です。同時に不安も抱く時でしょう。しかし、新しい段階が突然始まるわけではありません。今日の3人のトップ・アスリートの言葉は、新しい段階をどう迎えるべきか、次の自分はどうありたいか、そのためには、今をどのように過ごすべきなのかについての助言に聞こえます。

夢、希望に向かって進もうとするのは、どの人も皆、同じです。三学期は新しい段階を迎える時として、皆、一日一日を大切に一生懸命に頑張りましょう。

校長 黒畑 勝男